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のんびり手作り、時々絵本にわらべうた。今日も花びらお舟(petal boat)はぎっちらこ


by petal-boat

一粒でも、一人でも多く・・・

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今週は、ドングリ拾いウィークと名付け、下の子が幼稚園に行っている間の1〜2時間、ひたすらドングリ拾いをしていました。

上の子が幼稚園の時、「熊森協会」の森山まり子さんの講演を聞き、日本の奥山が荒廃し、熊の棲みかがなくなり、食べ物がなくなり、里に下りてくるしかない。という話を聞きました。
便利な生活を求め、自然を荒らしていったのは、人間なのに、もともとの住人であった熊たちは、有害獣として、駆除(殺処分)される。という話に、心を痛めました。

そのときの私は、まだ、下の子を産んだばかりで、おっぱいをやりやり聞いていて(のんびりした雰囲気の幼稚園だったので)心痛めつつも、自分のことで精一杯で、薄ぼんやりと意識の片隅においていた。という感じでした。

それから、3年たちました。

今年は、山のどんぐりが、大凶作。だそうです。
2割、3割減。というレベルではなく、全くといっていいほど実っていないそうです。

熊たちは、山を降り、里へ食べ物を求めてきては、捕殺されているとニュースでありました。
その捕殺のニュースの1,2日後に、たまたま、ニュースで名古屋で行われているCOP10のことに触れ、それに付随して、「熊森」のことが出ていました。
ほんの1,2分。といったところでしょうか。
「山にどんぐりがみのっていません。どんぐりを送ってください」
というメッセージが私の胸の内に入り込み、その日から、どんぐり拾いの情熱に取り付かれてしまいました。

私が住んでいるところは、小高い丘を切り開き、住宅街に開発した新興住宅地のマンションです。
丘の一番上近くに住んでいます。
緑地保全帯。といって、周りは、申し訳程度に、開発から逃れた自然林に囲まれています。
緑地保全帯には、山栗、クヌギ、コナラなどのどんぐりの木がたくさん生えています。
100年、200年前は、ここも、人里はなれた山奥で、熊がすんでいたかもしれない。
と思えるような、土地柄です。

どんぐり山を開発した罪滅ぼしなのでしょうか。駅からまっすぐ伸びる道の街路樹は、マテバシイの木です。
その2キロほどの道を、どんぐりを拾いながら歩きました。
今年は、去年よりもどんぐりが落ちていません。
1本の木から、多くて10数個。それでも、下から上まで、上から下まで拾い約5キロ。

下の子の幼稚園で知り合ったお母さんたちの協力と、情報で約4キロ。

合計9キロのどんぐりを集めました。

とりあえず、明日、第1便として、このどんぐりを「熊森協会」に送ります。


大阪にいたときであった人は、社会の前進になるために、社会を少しでも住みやすい方向へ動かすために、一人でも立ち上がり、歩き出している人たちばかりでした。
小さな1歩が大きなうねりになっているさまを見たり、聞いたりすることが出来ました。

私も、思うだけでなく、行動する人でありたいと思います。
心が何かをキャッチしたならば、そのとき、その場で何が出来るか、考えたいです。
何も出来ない。とあきらめるのではなく、自分が出来ることから、1歩を踏み出したいと思います。

1粒でも多く。
1人でも多く・・・。

やがて、大きなうねりが起きますように。


長文、読んでいただき、ありがとうございました。
by petal-boat | 2010-10-29 19:38 | いろいろ